【金沢大野湊発】骨董の器で、頂きま~す♪

「金沢大野湊かたかご庵」が贈る器とごはん、野の草花。 骨董と暮らす楽しみ、和文化をお届けします。

「日韓 くさわら展」。

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金沢市本多町の中村記念館茶室耕雲庵、旧中村邸(県立図書館裏手)で、
5月26日(木)から「日韓 くさわら時間」という展覧会がはじまります。

前衛を得意とした華道家だった道念邦子さん。
韓国へ足繁く通うなかで草編みにもふれてこられました。
やがて腰を痛められてからは花に向き合うことが難しくなり、
韓国で草編みを本格的に学ぶようになられました。
そして親交のあった彗星倶楽部の中森あかねさんに、
韓国の草編みの文化を紹介したいとお話しをされて、
この展覧会が企画されていきました。

その準備が進むなかでおこったのが、03月11日の東日本大震災です。
未曾有の出来事に私もなにかできることはないかと思って動きだしていたところに、
中森さんから福島県三島町にすごく素敵な編み細工がある、
土地のおじいさんやおばあさんが山ブドウ、ヒロロ(ミヤマカンスゲ)、マタタビなどで編む籠やかばんを、
韓国のくさわらの作品と一緒に紹介したいのだが、
伝手はないかとご相談を頂きました。

あいにく私には三島町への伝手は持ち得なかったため、
中森さんは地震の被害を気にかけながら、
状況が少し落ち着いたころに福島県三島町の奥会津三島編組品振興協議会に連絡。
事務局の方もその申し出を喜ばれ、工人さん達とも話しあわれた結果、
晴れて今回の展覧会に作品を出品して頂けることになりました。
そしてつい先日には、ヒロロ細工の実演に、
はるばる三島町から工人さんがいらっしゃることにもなりました。

くさわら、文字通り草と藁です。
昭和30年代からの経済成長とともに、竹やさまざまな草で編んできたざるや籠といったものは、
石油から生まれたプラスチック製品にとって変わっていきました。
これから先、原子力に頼らないエネルギーに舵を切っていくことになると、
いずれは枯渇するとされる石油は、
より大切に使っていかなくてはならないことでしょう。

今回の展覧は、草、わらから生まれる美しい手仕事・生活工芸品という見方だけではなく、
無尽蔵ではない石油に頼らない物づくりという点で、
作る側も使う側も見直しする機会にと個人的には思います。
使えば使うほど味わいがでて美しくなる品なら、
自然素材のものを選んでいきたくなりますね。

能がきはともかく、美しい品々、目にするだけでも心が洗われます。
草、藁の文化を通しての日韓交流も清清しい。

関連イベントとしては記念美術館内の耕雲庵で講演や交流茶会、草藁工芸ワークショップ、
旧中村邸では東日本大震災チャリティマーケット「いのりつなぐ」もあります。
このチャリティマーケットには私も骨董の器をすこしですが出品し、
売上げの100%を寄付させていただきます。
どうぞお求めのほど宜しくお願いいたします。

「日韓 くさわら時間」の会期は短いです。
お見逃しなく。

詳細はこちら→金沢アートグミ


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日韓 くさわら時間
2011年5月26日(木)~29日(日)
10時~17時(最終日15時)
中村記念美術館茶室・耕雲庵
旧中村邸

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