【金沢大野湊発】骨董の器で、頂きま~す♪

「金沢大野湊かたかご庵」が贈る器とごはん、野の草花。 骨董と暮らす楽しみ、和文化をお届けします。

初代宮崎寒雉さんの茶釜。

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かんち005

今日は町家巡遊2010むさしエリアで催されていた
「釜師による茶の湯釜のお話」を聴きにいきました。

書くと長くなるのでそれはまた後日別枠でと思いますが、
一言でいうと釜にもこれだけ見どころ、
物語があると楽しいということ。

お茶室「寒雉庵」の床の間に初代の作2点と
現当主の祖父の作1点がおかれてありました。

一つの釜は「焼飯釜」とよばれるもので、
ご存知の方も多いかもしれませんが3角形の形をした不思議な釜です。
ある時、千仙叟らと野に出かけたおり焼飯(お握り)が転がってしまい
草にうもれてどこへいったか分からなくなってしまったそうです。
それから後のある日、「先日なくした焼飯が見つかりましたよ」と
初代寒雉が作ったのがこの茶釜だそうです。
野を転がっていった様として環付(かんつき)や蓋のつまみが
なんとキノコや松葉になっているというユーモアたっぷりのもの!!

きのこ058

そしてもう一つの釜は「塩屋釜」。
初代寒雉のもとにい千仙叟から消息(手紙)が届きました。
「海辺で塩を焼くようすを釜にあらわしてほしい。
ついては環付きを塩屋にしてそこからもうもう湯気がでて、
塩を焚いているようにみえるようにしてはくれないか。
これはある方からのお願いなのだよ、
さあ困った、困った」

この困った、というところがオコマリ、オコマリと書いてあり、
困っているどころか、寒雉がどんなふうに作ってくるのか、
面白がっているようすがありありなのです。

スケッチまじりのお手紙↓
syousoku.jpg

そして造られたのがこの釜です。
胴の周りには波と貝があらわされ、環付は塩屋。
珠洲の仁江海岸に今もある塩屋と同じ、茅葺きの小屋です♪
環の通る穴のほか、蒸気がでるように小さな穴も開けられていて
湯を沸かすとこの小さな塩屋からも湯気があがるのだそう。
仙叟もきっと出来栄えに喜んだことでしょう。

塩屋056

古いものを知るということは、
昔の人と心をかわすことでもあるのです。


2 Comments

はな says..."No title"
素敵な茶釜に、素敵なエピソード!!
妙に古いものに惹かれるのは、
こういう面白さがあるからなのかなぁ?
と、思いました。
真似して、こんな粋なことしてみたいですね。
2010.11.05 10:29 | URL | #- [edit]
花がたみ@かたかご庵 says..."Re: No title"
はなさん、こんにちは。
もうそちらは晩秋の装いでしょうか。

釜師にお会いしてお話をうかがう機会なんてめったにないので、
喜びいさんで出かけましたが、想像以上に有意義でした。
物の語り、面白いです。

2010.11.06 18:47 | URL | #- [edit]

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