【金沢大野湊発】骨董の器で、頂きま~す♪

「金沢大野湊かたかご庵」が贈る器とごはん、野の草花。 骨董と暮らす楽しみ、和文化をお届けします。

篠原敬の片口に。

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もうすこし窯跡が早くみつかり調査が進んでいれば
「中世六古窯」のなかにその名を連ねていたかもしれない珠洲焼。
いやそれよりもう、陶史自体を
「中世七古窯」と改めた方が良いかもしれません。

珠洲焼は若山荘(現珠洲市若山町)という荘園ができた
平安時代末頃から焼かれました。
能登半島の突端という地の利を生かして海路で日本海側沿岸、
遠くは北海道まで流通した焼きものです。
須恵器の流れをくむ珠洲焼は、派手さもなくいたって寡黙ですが、
それだけに味わい深いものがあります。

窯はやがて荘園の衰退や他の品に圧されていったのか衰退していき、
15世紀後半には絶えてしまいました。
そしてそれから400年余りののちの昭和51年に、
珠洲市や商工会議所の尽力で再興されました。

珠洲焼の作家のなかで他が民芸調で終始しているなか、
一線を画した作品を生み出しているのが篠原敬(しのはらたかし)さんです。
浄土真宗の寺に生まれるも、陶芸への思い絶ち難く陶芸家になられた方で、
珠洲を拠点に金沢や東京などで個展をされています。

かつて篠原さんの縁者の方と職場が同じだったことがあり、
金沢であった個展会場で親しくお話をさせていただき、
それがご縁で黄瀬戸の石皿を求めていただいたこともありました。

写真のワラビ*を盛った片口は、4年ほど前に入手した篠原さんの作品です。
正直な感想をいうと、この頃は、まだどこかフォルムが甘く、
形ばかりを追っているような感がありました。

そうしたら。。。。。
先日、仕事帰りに寄った21世紀美術館のなかで、
「いいね、誰の作品だろう」と手にしたDMが篠原さんのものでした。
緊張感のなかにやわらかさと瑞々しさを含む、清冽な魂が立ち現れた作品でした。
早く形を超えたカタチを生まないかと心待ちにしていたので、
知らずに快哉の笑みが浮かびました。

篠原敬さんの個展は以下のとおり、
どうぞお楽しみください。
………………………・…………
珠洲焼 篠原敬「陶」展
 5月16日(金)~22日(木)
 10時~17時

 G‐WING’Sギャラリー
 金沢市松寺町子24-1
 電話076-238-0788

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*ワラビ
このワラビ、店の裏を流れる熊野川の土手で採りました。なんと徒歩5分で山菜摘みです!
土手のとある一ヶ所30㍍だけに生えていて、
土盛りかなにかをしたおりにでも胞子がまじっていたのでしょうか。
おろし生姜をのせ酢醤油で頂きました。邪道ですが、マヨネーズ和えも美味。











2 Comments

mocca says...""
いつもながら落ち着いた良い器ですね。
私も昨日何点か器を購入しましたので
近々アップしていきたいと思います。
しかし東京なので道端の山菜というわけ
にはいきませんが。
2008.05.21 01:54 | URL | #QSC0Ae1E [edit]
花がたみ says...""
moccaさん。
篠原さんの個展、2年に1回くらいのペースで松屋銀座で行われています。
またの機会に実物に出会ってください。
金沢市十一屋にある「玉響」では、篠原さんの器もつかわれています。
2008.05.21 19:26 | URL | #- [edit]

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